ハッピーニュー2020!!
ついにやってきました、オリンピックイヤー。
この国際オリンピックの経験で、英語への関心はぐんと増えるのではないかと思っています。
カーサ・デ・バンビーニは、バイリンガル保育でモンテッソーリ教育を行っています。
「一人一言語」の原則にのっとり、
英語ネイティブの職員と、日本語で保育する職員。
見学に来られる方が時々、
「子ども達は日本語で話してるんですね」
とがっかりされることもあります。
英語をベラベラ話す我が子の姿を想像されているのかもしれませんが、ここに重大な落とし穴があります。
また「英語の時間」に日本語を使うと、クラスから外されるという罰を与える所もあるようです。
これは正しい教え方でしょうか?
いいえ、間違っています。間違っているどころか、子どもへの暴力とも言えます。
言葉は絶対に強制してはいけません。
言葉の強制は支配と同じです(例:植民地政策) 。
使う言語によって褒めたり罰したりするのは、精神的虐待です。
このような環境にいる子どもが、英語好きになるでしょうか?
言葉だけでなく、自分と違うものを受け入れる素地も育たないでしょう。
本当に大切なこと、大人がすべきことは、
- 「豊かな言語環境」をふんだんに用意し、国際環境に子どもを晒すこと
- 子どもの「話したい欲求」をキャッチし、じっくりと耳を傾け、聞く態度をとること
- 子どもの吸収精神に委ねること
本当にこれだけでいいの?と思ってるかもしれません。しかしある時突然、言葉が爆発します。チャールズ先生とベラベラ話し始めるのです!
モンテッソーリ教員養成のトレーナーがこう言いました。
“Never Underestimate the Child’s Absorbent Mind”(子どもの吸収精神をみくびるな)
つまり、
「いつできるようになるかは、子どもにしかわからない」
大人は信じて、待つしかないということですねぇ。
英語って楽しい!英語が喋れると世界中の人とコミュニケーションできる!!
って本人が思った時に初めて自発的なアウトプットがはじまります。
それまでにどれだけ「豊かな言語環境」からインプットを蓄えているかということです。
脳科学者は、言葉の発達をみときに、発話(表出言語)よりも、言葉を聞いて理解する能力(受容言語)に注目します。
(リーズ・エリオット「女の子脳 男の子脳」より)
さらにこれは、ただ単に「英語が喋れる」ということではありません。
ここで培っているのは、
- 多言語の言語構造が脳にできているということ
- 理解できる言葉が複数あるということ
- そして、言葉は文化です。様々な文化を受け入れ、自分の一部にしているということ。言葉が出てこなくても、通じると信じ関われるということ
- 自分も相手も、同じ存在であると信頼すること
そこには差別や偏見は、何も存在していないのです。
カーサができて3年。環境を通して、これだけ豊かなグローバルな感性を子ども達の中に育ててきました。
今年もより多くの子ども達が、
豊かで寛容な心をもち、
世界をよりよくするため、
行動できるように。
2020年もよろしくお願いいたします!