AMIトレーナーによる講演会を行いました!
日本初の0-3レベル国際モンテッソーリ協会公認トレーナーが誕生。
国際モンテッソーリトレーニングセンター(福岡)のセンター長であり、
福岡のエミールこども園園長の大原青子先生。
この度、モンテッソーリ教師を養成するトレーナーとして、国際モンテッソーリ協会(AMI)より認められました!実におめでとうございます!
真新しいトレーナーである大原青子先生をお招きし、講演会を主催させていただきました。
トレーニングコースにて、大原先生の講義は幾度となく聞いてきましたが、今回は「保護者向け」ということで、違った切り口でお話いただきました。
「モンテッソーリ教育を、一言でいえば、『前頭葉が育つ』ということです。」
冒頭にバーンとおっしゃられたこの言葉。
前頭葉が育つとは、人間らしく=人間にしかない特性を備え、相手の立場を考える人になること。全体を見る能力が育ち、思いやりの心を持つ。そしてそこに「実行力」が伴うこと。
モンテッソーリ教育を受けた著名人が今多く取り上げられていますが、彼らは「どうしたら、世界中の『みんな』が、使うことができるか。」を考えシステムを作っています(例:グーグル、アマゾンなど)。これこそがモンテッソーリ教育の賜物であり、コズミック教育の真髄であると言えます。
また、実行力を養うには、同時に「抑制する力」も必要になります。
誘惑や衝動に流されずに、すべきことをすることこそが、実行力につながるということでした。
「抑制」は前頭葉が育っていなければ働かないものの代表です。
では、どうやって前頭葉を育てるか。
モンテッソーリ教育の教室の中には、前頭葉を育てる様々な工夫と配慮と環境があります。
それは見ないと、体験しないとわからない(→ぜひカーサ・デ・バンビーニへお越しください!)。
さらには、運動の話も。モンテッソーリ教育を行う園では、こどもの運動量が足りないと思われがちです(机に座って作業してる姿が思い浮かぶから)。
ところが、モンテッソーリの環境には、たくさんの体を使う作業や、「抑制力」を育てる工夫がたくさんあるのです!
ただ園庭が広くて、いつでも自由に好きなだけ、目的なく走り回れる環境は、最適な運動環境ではありません。
それはただ走り回っている子どもを放任しているだけだと言えます。
「目的」があり、「抑制力」のつく運動がたくさんできる場所でなければならないのです。
そして、究極の動き・運動って、何だと思いますか?
それは「止まること」です。
抑制力が育っていなければ、止まることはできません。
モンテッソーリ教育の環境の中には、
目的を持って思う存分動け、
自分の意志を使う機会があり、
みんなのためになることができ、
大人から子どもから「ありがとう」と言われる、
そんな活動がたくさん散らばっています。
こどもの時間を、大人の意志で犠牲にしないための「もの・人・時間」がたっぷり用意されています。
そんな環境で育つ子どもが、どんな大人になるかは、容易に想像ができますよね。
最後に。
「幼児期にこれだけの環境(物的、人的、時間)を子どもに与えるのは、何よりもその子の人生における最高のコストパフォーマンス」
とおっしゃられました。幼児期の教育は一生ものですね!!!