みんなのお悩み「排泄の自立」〜トイトレ、どうする?

先に結論を申し上げますね。

実は…
トイレでおしっこが出るかどうかなんて、
どーーでもいい!!!!んです。

 

えっ?どゆこと?と思われた方も多いと思います。

今回は、モンテッソーリのトイレについてお伝えします!

 

モンテッソーリ教育では、オムツが外れるまでの期間を、「トイレトレーニング」とは言わず、

「トイレット・ラーニング」と言います。

子どもには「自己教育力」というものが生まれつき備わっているのは、いつもお伝えしていること。それを生かすか殺すかは大人次第…。

 

つまり、トイレも、大人が「トレーニング(訓練)」させるものではなく、子どもが自ら「ラーニング(学んで)」できるようになるものなんですね。

 

そこで、「排泄(トイレ)の自立」について考えてみたいと思います。

モンテッソーリ教育でいうトイレの自立は、トイレでおしっこが出ることではないんです。

トイレの自立とは、

 

①尿意を感じる

②おしっこが出る

③パンツが濡れたことに気づく

④トイレへいく

⑤濡れたパンツを脱いで、よごれもの入れに入れる

⑥新しいパンツを取りにいく

⑦パンツを履く

⑧トイレから出てきて活動再開!

この8行程が一人でできるようになった時に「排泄の自立」となります。

もちろん、この次の段階は、②〜⑥が→「トイレで用をたす」に変わるだけ。

 

だから、トイレでおしっこが出たとしても、

大人に脱がせてもらう、自分の手がパンツに伸びない、新しいパンツのありかを知らない、新しいパンツを履くことを知らない

だと、いつまでも「自立」とは言えないわけです。

 

じゃあ、どうすればいいの?

答えは簡単。おしっこが出る体験をする。トイレで着替えられる体験をする。それだけ。

今のオムツは本当に性能がよくて、おしっこが出てもサラサラ。14時間以上替えなくてもいい、なんてことが!!(ゾッとします。大人なら耐えられないですよね。)

だから、やっぱり布パンツ。またはノーパン育児は本当におすすめ。

床に出たおしっこは、子どもがトイレに行ってる間に、消毒液でささっと拭き取っておけば良いんです。

 

濡れたパンツを入れておくバケツを用意して、

新しいパンツの入ったカゴを子どもの手の届くところに置いておく。

子どもがちょこんと座れるベンチを用意しておく。

それぞれを紹介してあげたら、子どもは「あ、そうすればいいのか!」とすぐできるようになります。

おしっこがでた時に、責めるのではなく、替え方を教えるんです。

そうすれば、子どもは自尊心も傷つけられないばかりか、自分でできる!と自信がつきます。自己肯定感も上がります。

 

ちなみに、トイレに関するNGワード集:

「また漏らしたの」 →まだ感覚がわからないのです。

「漏らす前に言ってって言ったでしょ」 →言えるならトイレでします。

「あ〜失敗したね」 →なんでおしっこが「失敗」なの?

「どうせ漏らすんやけ、紙パンツ履いて」 →「私はあなたのことを信じていません。すごく迷惑なんです。」の意味です。

 

また、声かけに関しても、工夫が必要です。

1歳頃だと、大人がタイミングを見計らって、またはおしっこがでたタイミングでトイレに行こうと誘います。

2歳過ぎると、「トイレ行こうね」→「イヤ」が始まります。そんな時は、「行きたくなったら教えてね。」だけでOK。無理強いしては遠ざかります。思い出して、床は拭けばいい、それだけ。

 

そもそも。おしっこを貯めたり、意図的にリリースしたりするには、神経と筋肉の発達が必要で、それまで使ったことのない神経と筋肉をいきなり使えと言われても無理な話。

女性のみなさん、生理の血を止めておいて、と言われてできますか?コントロールできないものを、血がつくたびに「失敗」と言われたらどう思うでしょう?昔の人はコントロールしていたので、できないこともないそうです。(布ナプキンで実証済)

 

トイレも、子どものもつ素晴らしい「敏感期」という能力に後押しされ、自らの意志と身体的発達によって2歳過ぎた頃には自分で学んで自然にできるようになります。

この時期を「大人の都合で」先延ばしにしたり、めんどくさがらず、向き合うことができれば、親子でハッピー!なのは間違いなし。

 

だけどね、一つだけ、覚えておいてください。

②〜⑥がいつトイレで完結するか?

その答えは、子どもの秘密です(^^)

 

 

☆モンテッソーリ教師・大募集!!☆

ディプロマもってるけど使ってない人、

近くにそんなお知り合いがいる方、またはディプロマ取得に興味のある方、

一度ご連絡ください!!

*********************

英語モンテッソーリ園「カーサ・デ・バンビーニ」

〜自立心・自己肯定感・社会性を育み、子どもたちに広い世界を与えます。

北九州市小倉北区吉野町12-19

093-967-2374

casadeibambini.kokura@gmail.com

Follow me!