年中・年長さんのお泊まり保育2023

野焼きも終わりを迎えた平尾台の3月。見渡す限りのカルスト大地に迎えられ、カーサ・デ・バンビーニ年中さん、年長さん、卒園児と共にお泊まり保育に行って来ました!

今年の新たな発見は、こんなにも「経験」がものを言うのかという感動。

去年参加したことのある子ども達と、初めて参加の年中さん。

皆すごくすごく楽しみにしてくれていました。

お泊まり保育の前までに買った自分だけのキャンプチェア、水曜日まで待てない!と言ってた月曜日。

水曜日、朝はいつも通り登園だけど、大荷物を抱えて、ソワソワ、ワクワクが止まりません!

朝の活動中も、「何時になったら行くの?」「今何時?」「まだ時間になってないかな?」と落ち着かない様子。

午後、ランチを食べて、荷物を整理したら…みんなでバスに乗り込み、出発です!!

卒園児も合流し、まずは今日から2泊3日、一緒に生活する仲間とのチームビルディング(といってもそもそもみんな仲良し)。

お泊まりの間のルールや約束ごとを話し合います。

外のエリアにキャンプチェアをセットしたら、最初の夕飯のカレー作り!

ご飯を炊いたり、具を切ったり、テーブルセッティングをしたり、みんなで協力します。

初めてのお泊まり、初めての家族以外との夕食。みんなで作ったカレーは美味しい!

初日はルーティン作りの貴重な日。

ご飯の後は、自分達で片付ける。

歯を磨く、お風呂に入る、ゆっくり静かな時間を過ごす。

夜は水分摂取は少なめに、寝る前にトイレ。

このようなフレームを決めて共有しておくと、子どもたちも次に何をしたらいいかわかるので、安心して過ごせます。

これを、モンテッソーリ教育理論に当てはめると、「人間の傾向性」の中の”To Orientate =「見当をつける」”といわれるものになります。人間が生まれながらにしてもつ、人間が人間になるために必要な要素。全部で11〜13あり、そのうちの最初(か2番目)にくるものです。見当がつくというのは、次に何が起きるかわかる。次に何が起きるかわかるから安心して今を過ごすことができる。先を読んで行動にうつすこともできます。

大人でも、初めての場所、初めての人、初めて家族以外と過ごす、となれば緊張もするし、次に何が起こるのだろう、自分はどう振る舞うべきか、ドキドキしますよね。子どもも同じで、でもルーティーンがわかっていて、それが自分でできるものとわかっていれば、少しは安心します。

(これを書いていて、結婚後に初めて夫の親戚の家に泊まりに行った時、お風呂の順番で長い時間ドギマギしていたのを思い出しました。笑)

初日、8時半に就寝。本を読みながら、寝落ちする子もいれば、少し泣いてしまう子も。

みんなで眠って明日に備えます。

朝、みんな6時には起きてる!!

ベッドを綺麗に整えて、朝ごはん♫

しっかり食べてね、今日はたくさん歩いて遊ぶよー!!

少し天気が心配でしたが、7時半には平尾台散策に向けて出発。目指すは「鬼の唐手岩」。

大きな平らな岩と洗濯板のような岩が重なり合う、北九州空港まで見える見晴らしのいい場所です。

冒頭、経験がものを言うといったのは、ここから。

去年、見当もつかずにひたすら着いて来ていた子が、今年は年長さんとなって年中さんをひっぱります。どこまで歩くか、どのくらい歩くかがわかってるから、「まだ〜?」「あとどれくらい?」「もう疲れて歩けない」という言葉が年長さん、卒園児から出てこなかったのに驚いたと同時に感動しました。

これこそが、さっき出てきた “To Orientate”=「見当がつく」ってやつです。先がわかること、「見当がつく」ことの大切さを実感しました。

初体験の年中さんは大変。こんな距離歩いたこともないし、足元はゴツゴツ岩だし、雨降ってるし、泣いちゃいそう。

でもね、さすがモンテッソーリの子ども達。やり切る気持ちが強い!!

小言を言いながらも「唐手岩まで、行く!やる!」と自分たちを鼓舞します。

ついに着いた唐手岩。「僕たちのおうちが見える!」「気持ちがいい!」「すごいね」

感動でいっぱいです。

歩いた山道は、7キロ、4時間。

自分の足で歩ききりました!

みんなでお腹すいたね〜!と帰ってきて、ランチはサンドイッチパーティー。

自分の好きな材料を挟んで食べます。

焼いたパンが好きな子もいれば、

フルーツサンドにハマる子も。

食パン30切れがペロリとなくなりました!

さすが、4時間の散策後は食べる!

帰って少し休憩するかと思いきや…。

次のプランは平尾台自然の郷。

大自然の中で青空の下、たくさんの遊具があって思い切り遊べるとってもオススメな場所。

子ども達は疲れ知らずに遊ぶ遊び、遊ぶ〜!すごいですね、子ども達の体力。

2日目の晩ごはんはお楽しみのバーベキュー。

救世主のようにやって来てくれたパパさんボランティアが、火おこしをヘルプしてくれました。

苦戦していたので本当に助かりました。

子ども達には、焼きおにぎりとウィンナーが大人気。

すごい量のお米消費は、たくさん体力消耗した証拠ですね(^^)

バーベキューの後は、キャンプファイヤー。

今年は焼きチョコと、焼きカステラで大盛り上がり。

もう一晩寝たら、明日はお父さんお母さんのお迎えです。

少し寂しくて泣き出してしまう子もいましたが、周りの子ども達に助けられて、

夜はぐっすり(疲れ果てて?)、9時には全員寝落ち。

体力も気力もめいっぱい使い切った子ども達の寝顔は、とってもキラキラしていて、

一回り大きく成長したようにも見えます。

最終日の朝、自分たちで

ベッドを片付け、荷物を整理し、朝ごはんを食べて後はお迎えを待つだけ。

子ども達はとても誇らしげに「また来年も来たいね」と話しています。

私たちも、カーサ・デ・バンビーニ卒園式前の、毎年恒例の行事にしていけることを願っています。

この度、私達を信頼して子ども達を預けてくだった保護者の皆様、またたくさんの汚れ物と同時にいっぱい頑張った後にはたくさん甘えたい子ども達を受け止めて下さり、本当にありがとうございました。

火おこし、子ども達の遊び相手に来てくださったボランティアのお父様たち、本当に助かりました。ありがとうございます。

子ども達の心身の成長を一緒にこんなに近く共有できることが、嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。

また来年、新しい年中さんを連れて、来ましょうね!!

おまけ: 山登りの途中、たくさんの面白い子ども達語録が飛び出しました(^^)

子ども達の言ってる姿を想像してぜひ楽しんで下さい♪

「ママがいい〜〜!!」(←テッパンですね)

「もうおうちに帰りたい!!」(x1000回)

「お泊まり保育に来てこんな目に合うとは…」

「めちゃくちゃ怖い」

「疲れた…」

「こんなに遠くまで来たんだね。」

「めちゃくちゃキレイ!」

「ここから見えるのは、全部、北九州なの?」

「ヘイ、タクシー!!!…ここまで来て、お願い。」

「やっぱりオレ、楽しい!」

「だっこ〜!!」

「ヤッホー!」

「ママー!」(ヤッホー的にw)

「浩路氏〜!」(ママの名前です、ヤッホー的にw)

「ここってリアルマインクラフトやねっ。」(去年同様、今年も出ました!)

「俺らのミッション!=生きて帰る!」

「こんなことになるから山登りはもう…」

「死ぬかと思った…。」

「がんばれ〜!」

「おめでとう!」

「マンマ・ミーア!!」

「あ、それパパの言葉だょ…。」

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