そのうち届くようになるだろうけど、今しか届かないものもある。〜「大人の役割」を考える

大人の役割って何?
モンテッソーリ教育でとても重要に取り上げられるテーマの一つ。ズバリ一言でいうと…

「『環境』を整えること」

これに尽きます。

話は飛びますが…
北九州には、電動のシェアサイクリングがあり、とっても便利で毎日のように利用しています。(通称シティバイク。)

シティバイクを利用し始めたのは、娘が生後7ヶ月の頃。抱っこ紐のおんぶ仕様なら自転車もOKとの情報を得て、保育園の送り迎えをおんぶ電動自転車で通っていました。
そのうちに歩き始めて、キーの操作や、バッテリーの返却口、方法に興味を持ち始めた娘は、3の扉(一番下)が開いた時はバッテリーや鍵を入れてもらう係になりました。

使用状況によって、どの扉が開くかわからないので、1番の扉(一番上)が開いた時は、当時娘は全く届かないので「自分でやりたい!」気持ちが叶えられず、泣き崩れたりもしていました。
その頃は、1番の扉に届く日が来るなんて、想像もしませんでした。だから、いつも2番か3番の扉が開きますように、とひそかに願っていました。
余談ですが、1歳7ヶ月頃になると、おんぶからアメリカ発の「タイクトーター」に鞍替え。これはどの自転車にも簡単につけられて、持ち運びもでき、便利でした。

3歳も後半の今では、1番の扉が開いても、難なくバッテリーも鍵もしまえるくらい背が伸びて、あの頃を懐かしく思います。

家ではというと、自分で手洗い・うがいができるようにと、洗面台に踏み台を設置。

これ、家具やさんで買ってきた高さ17cmくらいの踏み台を、足を切って使用しています。1歳過ぎたころは7cm切ったらちょうど良い高さに。
2歳半過ぎ頃には余裕で届くようになって、も少し低いのに作り変え。
今では、踏み台なしでも、手洗い歯磨きうがいしたり、口拭きタオルを濡らして絞ったりできるように。
子どもって、成長するんですね。


台所では、このスツールを使って、お野菜洗い、お料理、皿洗いなど何でもできるように。
一昔まえまでは2段登るスツールを使っていたのに…。

子どもは、成長する。
きっといつか、踏み台なしでもシンクに手が届くようになり、棚の上のものもとれるようになり、大人と同じサイズのものを使うようになっていくんだと思います。(おそらく小学校くらいでもう全て大人サイズになるのかな。)

生まれて間もない頃、道ゆくおば様方から
「この時期はあっという間だから、しっかり一緒にいてあげないと!」
ってよく言われてたけど、この意味(真意)って、どういうことかな〜ってずっと考えていました。

ずっと一緒に側にいて、何でもしてあげること?
子どもは何も「できない」から、代わりに「やってあげる」こと?

そうではなく、身体的・精神的に成長めまぐるしいこの時期だからこそ、その時々にぴったり合った補助家具などを準備して、その子の「自立」を援助してあげること。「見たい!知りたい!やってみたい!」に応えられる「環境」を準備すること。それが、何よりの援助なんだろうな、と改めて思った今日でした。

今日、靴下を履かずに靴を履いて公園に遊びに行った娘に激怒してしまった私ですが(心せまっ!笑)、ハイカットの靴が履きにくくて履きにくくて。「ささっと自分で履くには…靴下履かなかったらいけるじゃん!」と娘が気づいたことは完全無視。理由も聞かず頭ごなしに怒ってしまって。しかーし、そのハイカットの靴(環境)を用意したのは私。と後で気づき省みて思慮にふけた夕飯時でした。

(おまけの写真)
1歳児の時から自分でいつでも必要な時に使えるよう用意していたもの。きちんと最初に使い方を示せば、いわゆる「大惨事」にはなりません笑。

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