オーストラリア留学記【前半】

オーストラリア、パースに到着したのは日曜日の午前3時。
子どもたちも大人も長旅にクタクタ、みーんなベットにそのまま潜り込みました。
休みもそこそこに、11時にはジューンダラップモンテッソーリ園(Joondalup Montessori)に顔合わせに伺いました。

メール、電話、ビデオ電話で何ヶ月にもわたりやりとりをしてきたアニータ先生と初対面。やっとお会いできたことに涙が溢れました。

一歩足を踏み入れるとそこはドリームスクール!!
広い教室に教具がずらりと並び、ホールには壁一面の世界地図。

園庭にはオーストラリアの砂が敷かれ、子どもたち大興奮の滑り台、放し飼いのチキン(ニワトリ)たち。

息を飲む、あまりにも夢のような空間。
このあと観光が控えていた一行に「私、ここに居てアニータ先生のお手伝いするから、みんなで観光行ってきて!!!」
と言ったくらい(笑)

【初日】
ホールでお集まり
自己紹介では私は感極まって、子どもたちは緊張で涙が出てしまい、うまく自己紹介できませんでしたが…、
代表の3歳児のお友達が、一人ずつ握手をしてくれて、暖かいウェルカムを受けました。

教室に入って、3時間のワークサイクル(お仕事の時間)に。
室内をウロウロするうちに、
「あれ?これ(教具)カーサ・デ・バンビーニにもあるね」っていうT君。
同じ環境に安心感を覚えたのか、それぞれお仕事を選びだし、机や絨毯に座ってすんなりお仕事を始めました。

【初日の気付き】
① 最低、午前午後とも2時間半のお仕事の時間を取らないといけない、というのはコースでよく言われていること。モンテッソーリ教育を実施している日本の多くの幼稚園では朝の45分とか1時間半を「おしごとの時間」として充てているのがほとんど。それは本当のモンテッソーリ教育ではない、ということを再確認できました。
② 文化のエリアがかなり充実していること。
インターナショナルな園児、保護者の集まりなだけあって、世界を知れる、またダイバーシティに対応できるよう工夫された文化お仕事がたくさん!
③ モンテッソーリ園で長く働いていた経験者を採用しているとのこと。クラス運営がとてもスムーズ。片付け、交代で休憩など、子どもたちの生活を邪魔することなく、先生たちはかなり機能的に無駄なく動いていました。

【2日目】
2日目、朝のお集まりで子ども達 は堂々と “My name is –!”
積極的にお仕事に取り組む子どもたち。
特に文化と日常のお仕事に入り込みます。

私は少し園を抜け出し、パース市内にある園長先生のお友達の園(Southbank Montessori School)へ行ってきました。こちらはいわゆる「デイケア(保育園)」の範疇でやっているモンテッソーリスクール。やはりお仕事の時間はたっぷりあり、子どもたちは落ち着いていました。預かり時間が長いだけあって、雰囲気は日本の保育園に似てるかな。
ジューンダラップモンテッソーリ園が、洗練されたモンテッソーリ園というのが引き立ちました。
【他園訪問での気付き】
① やっぱりワークサイクル(お仕事の時間)が1日を通して長く設けられていること。
② 日本では単一文化、言語における悩みがあったが、こちらでは多文化共生ならではの悩みが。「アジア系のママは、手強いわね」と園長先生(笑)。最も大変なのが、インド系。算数や読み書きなど勉強面を強く期待されるからとのこと。モンテッソーリ教育はそこに行く前の、人間的振る舞いや社会性などを徹底的に重要視します。それがあっての教室内の落ち着き、静けさ。それが確立されてから、学習へと向かいます。
ちなみに、2番目に手強いのは中国系。一人っ子政策で甘やかしが半端ないそうです。
③ 本気モンテ園の園長が3人集まると…喋って喋って喋っても時間が足りない!室内を回りながら環境設定、記録方式、保護者対応について話し、帰る間際の玄関先の立ち話で何時間も経っていました(笑)。

【3日目】
子どもたちはすっかり慣れて、私が同席しなくてももう全然平気。
3歳5歳児はジューンダラップにお任せし、1歳2歳児を連れて「プレイグループ」に参加しに行ってきました。
ここはこれまたすごい。
The Montessori School Kingsley

50年という歴史のある学校で、
1.5〜2歳 プレイグループ(親子クラス)
3〜6歳 子どもの家(幼稚園)
6〜12歳 小学校
12〜15歳 ハイスクール
と、1歳半の赤ちゃんから高校生まで通えるモンテッソーリスクール!!
1歳半のクラスから高校生のお部屋まで一気に回ると、人間の成長が目の前で繰り広げられているよう。しかもオールモンテッソーリ。全クラスを通して、穏やかで、子どもたちはそれぞれ自由に活動し、プロジェクトに取り組み、たくさんのことを学んでいました。
しかもしかも。
マリア・モンテッソーリの著書にある挿絵のような園。
しっかりと伝統を引き継ぎ、守り、モンテッソーリ教育の真髄を貫いているスクールでした。
子どもの家にある絵カードや文字カード、全てがクラッシックでそれはそれは美しい。万年筆の筆記体で手書きされた言語教具、宝石箱のような縫いさしのお裁縫箱。

園長先生によると、
「メインストリームの教育(従来の一斉教育)の学校以上に、
ここの子どもたちはもっと多くのことを学べています。」
学校教育のあり方、カリキュラムの組み方について多くを語り合いました。

モンテッソーリスクールの子ども達が、小学2年生で掛け算、割り算を習得できるのは、6歳までにその基礎が作られているから当たり前のこと。子ども達の少しの興味と学習でどんどん進んでいくことが可能になる教育なのです。

興奮冷めやらぬまま、園に帰ると、今日はラファイエル君の3歳のバースデー。本人のご両親、おばあちゃまが3時ちょっと前に来園。
「バースデーウォーク」があるとのこと。

ホールのフロアの真ん中には、太陽。
それを囲んでみんなが座っています。
ラフアが呼ばれて、手にしたのは地球儀。
生まれた時の写真をみんなに披露し、その日の様子をみんなで聞きました。
そして、1周目。
“Rapha goes around the sun…”と歌い始め…
写真と太陽の周りを歩くのを3歳になるまで続け…
最近よく頑張っているお仕事について担任の先生が話してくれ…

そう。カーサ・デ・バンビーニと、歌も、地球儀も、写真も、同じバースデーのお祝いです!!
感動で涙が出てきました。

今回の訪問がかなったこと、
アニータ先生と気持ちが通じ合ったこと、
同じ情熱を持って子どもたちの成長と教育に向き合っていること、
全ての点と点が線につながり感無量になりました。

アニータ先生とは、モンテッソーリ園の経営者として、私が今もってる悩みも彼女は経験済み。
教室内の設定や子どもの援助方法だけでなく、職員との関わり方、保護者との関わり方、運営資金や家賃と経費のことまで!!本当に多くのことを分かち合っています。
こんな風に、同じ立場の人間として腹を割って話せる人に出会ったのは、開園後初めて。

子どもたちのためだけではなく、私にとっても、園にとっても学びの多い今回のプチ留学。

園に持ち帰る改善点盛りだくさんです!

【おまけ】
複数家族での共同生活…。みんなで子育てサイッコーです!!

【後半に続く…】